初めてのカナダ

Day 2 - '97/07/13 (Sun)

  初めてのカナダ


朝起きてから、整理をしたりして、出かけるのが8時少し前だった。途中から、少し時間を節約しようと思って、地下鉄に入った。Guy-ConcordiaからMcGillまで地下鉄2駅の区間を利用できる。

まずは、乗車方法がわからなかった。切符が$2以下と聞いていたので、$2コインを手にして、係員に聞いた。係員が$1.85の表示をさして、$2をもらっていき、切符と15セントのお釣を返してくれた。切符を係員がいるところにある小さな投入口に入れ、香港などでよく見かける3本の棒の入り口を通って入る。 (日本と同じように、本当は、機械の通路を通るべきだが、係員のいる通路のほうも、いやがられることはなかった)

Guy-Concordiaに入って、地下鉄に乗るのだが、どちらの方向を乗ればいいか分からなく、ちょうど入ってきたほかの人に、McGillに行く方向を聞いた。その人と一緒にホームに入り、ホームの半分がロープで敷かれているのが、休日では列車が半分の長さしか走らないからだと教えてくれた。今日は、日曜日なのだ。

McGill駅で降りたのがいいが、そのまま地下の商店街になっているようで、出口を探すのにまた苦労をした。会場に着いたのは、会議開始の8時半まではまだ余裕があった が、歩くほうが早かったのかも知れなかった。ちなみに、McGill駅のすぐ北側が、そのままMcGill大学になっている。これは、カナダで名の知れた大学の一つだ。

今回の会議は、全称が1997 IEEE AP-S International Symposium and URSI North American Radio Science Meeting(1997年IEEEアンテナ伝播国際会議及 びURSI北米無線電科学会議、そのうちIEEEとURSIはそれぞれ電気電子技師協会と国際無線科学連合会の意味)だ。会場は、カナダモントリオール市のエリザベスホテル(Queen Elizabeth Hotel)だ。

会場の受け付けは、みんな50代か60代のおばさんたちがやっていた。名札を作るのに、ワープロの操作が時々わからなくなり、ほかの人に聞いたりして、のんびりした。日本ではあまり考えられない風景だが、カナダでは、恐らく、こういう人が活躍できるように配慮されたのでしょう。いらいらする気持ちはないわけではなかったが、何か微笑ましい気持ちのほうが大きかった。

初日は、Short Courseだ。申し込んだcourseの会場に入り、すでに、講師が英語でぺらぺらとしゃべっていた。内容が私にとって新しいものだということに加え、英語をしゃべる速さもあって、私には正直言って分りづらかった。講師が話している間でも、聴講者から自由に質問したりする人がいた。こういう雰囲気らしい。それに、講師も聴講者も背広を着ている人がほとんどいなく、ネクタイまでしてちゃんと背広を着ているのは日本から来た者だけ、というよく聞く話がここで実感できた。

今日は、Reception Partyがあった。夕方6:00-8:00の予定だが、9時過ぎまで、カナダにいる中国人留学生たちと話したりした。Partyでは、ジャズの演奏があったが、日本で見かけるような、主催者が玄関で出迎えたり、台に上がって挨拶することは一切なかった。ただ、参加者たちが適当に話し合うだけだった。また、料理もあまり豪勢とは言えなく、ドリンクはアルコールやジュースに拘わりなく、一人一杯だけだった。

朝、行くときはまだ雨が降っていなかったが、昼間は一日中雨だった。町のなかでは、少し丘があって、会場のホテルから見る雨の町は、情趣あってきれいだった。しかし、泊まるホテルに戻るときも、ちょうどどしゃぶりの雨だったので、仕方なくタクシーを呼んで帰った。

部屋に戻って、部屋の掃除等はされていないことに気付く。ベットにおいたチップもそのまま残っている。こういうところをしないで経費を節約することが、きっとこういうウィークリーマンションが安くしている一つの原因だろう。僕は、むしろこういうのが好きだ。いろいろ気を使うのが好きではない。

後で、部屋に置いている案内資料(フランス語、英語、スペイン語、アラビア語、中国語で書かれている)を見ると、入居後4~5日ころに掃除をすると書かれている。一週間以上滞在する人は、その一週間後にまた掃除をしてくれるという、基本的には、週に一回掃除になっている。

案内資料には、屋上にプールや洗濯機などがあると書かれていたので、ちょっとあがって見にいたが、洗濯機は$1.5と書かれたコインランドリーで、洗剤も一緒に販売していた。サウナ室なジムは、8:00-22:00になっており、今は閉まっていて入れなかった。

ちょっと眠かったので、そのまま寝た。日本にいる時にも、よく眠く感じることがあるが、ここに来ていると、「時差ボケ」のせいにしてしまうことができる。

Day 3へつづく


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