初めてのカナダ

Day 4 - '97/07/15 (Tue)

  初めてのカナダ


今日は、発表の日だ。午前は、吉さん、柴田さんが相次いで発表するので、早く出て行った。私も一緒に行こうとしたが、はがきを書いたりしていると、遅くなり、先に行ってもらうことにした。

地下鉄で会場に行ったが、McGill駅に降りると、多くの人が商店街を通って行く。皆の後ろについて、外に出た。日曜日の時に比べ、その時にはほとんど閉まっていた店もみんな開くようになり、道も通りやすくなったようだ。

途中で、カナダに来てから、初めて朝食を取った。McDonald'sでだ。朝食メニューが昼間のメニューと違う(まだ昼間のMcDonald'sも食べていないが)のは、日本のMcDonald'sも一緒だが、C$4弱の朝食は、パンからベーコン、パンケーキ、それに目玉焼きみたいなものがついて、結構のボリュームだった。

吉さんも柴田さんも発表はスムーズに進めた。また、午後の最後に、私の発表があった。完璧にはほど遠いが、それなりには自分の話たいことは伝わったようだ。

Sessionが終わって、東南大学のgroupの活動がまた始まる。今日は、Montreal 工科大学を訪問して、一緒に食事をすることになっているが、先に、中華街で夕食を取ることにした。その後、Montreal工科大学に行った。東南大学で卒業した呉先生が、ここでAssoc. Prof.(日本の助教授に相当)をなさっており、 その研究室に、その後、東南大学からの学生が数人もいる。「カナダに持ってきた東南大学の研究室」という冗談があるくらいで、私も、こんなに東南大学出身者がここで集まっていることは想像もしていなかった。研究室は、6人の先生が一緒に実験設備などを共用しているそうだが、場所がかなり広く、実験設備もよく揃っているようだ。呉先生は2時間以上実験室を案内したり、研究内容について紹介され、実験設備の充実さについても自慢した。ここの場所も、大学のなかの実験室では狭く感じて、民間のビルを自前で借りたようだ。それだけ、研究費が充実しているということだろう。

皆さんとの話の中で、現在、カナダの雇用事情は信じられないほどいいという。数年前までは信じられなかった状況だそうだ。また、就職に関して言えば、TorontoとOttawaが一番職を探しやすく、給料も高いところだそうだ。また、雇用者は、応募者の年齢を聞いてはいけないという。日本で、履歴表に最初に年齢を記載するのとはだいぶ違うようだ。

大学への行きと帰りは、地下鉄とバスを使った。C$1.85の切符(現地の人は、もっと安い回数券を利用しているようだ)を買えば、地下鉄とバスが乗り継ぐことができるのだ。地下鉄では、駅のなかで乗り継ぐの切符を発行しているし、バスでも運転手さんに言えばそういう切符をくれる。乗り継ぐまでに1.5 時間という時間制限があるが、日本のように乗り継ぐ度に切符を買わないと行けないことはないようで、利用者にとっては使いやすいことになる。

Day 5へつづく


Tokidoki, On the Road》へ戻る
Copyright 1997-2020 by Y. D. Zhang. All rights reserved.