初めてのカナダ

Day 9 - '97/07/20 (Sun)

  初めてのカナダ


今日は、ナイアガラの滝の一日だった。朝、ロビーでツアーを申し込む。9時出発のツアーは満員になったので、10時のツアーに申し込んだ。費用は、税込みでちょうど100ドルだった。

10時近くにロビーで待ち、バスに乗り込む。もう一個所で停留して、ほぼ満員の45名で出発。うち、日本人の親子や新婚さんと見られる人もいた。

行くときは、ナイアガラ川がオンタリオ湖につぎ込む町であるナイアガラ・オン・ザ・レイク(Niagara on the Lake)を通って行った。ホテルとして使っている19世紀に立てられた建物などが点在しているようだ。また、ワールプール (whirlpool)では、ナイアガラ川が渦を巻きながら方向を変えるところで、カナダ側で川の上にロープウェーが設けられている。

途中で、2軒の土産品店に停車したが、どうも、バス会社と店がぐるになって客引きをしている様子で、参加者から時間の無駄遣いという声が出た。

ナイアガラの滝に着いたのは12時すぎだった。そこで、ナイアガラの滝を見ながら、食事を取った。食事の後は、遊覧船「霧の乙女号」に乗り込む。薄いビニールのレインコートを着て乗船したのだが、カナダ滝に入ると、大雨が降るような感じになり、水飛沫で被りきれないズボンの下の部分と靴がびしょ濡れ になった。回りに、連れていった小さい子どもの泣き声も聞こえた。急な大雨に、びっくりしたのだろう。

岸に戻り、写真を何枚か撮る。一部の人は、ミノルタ・タワーやスカイロンタワーに登って、高いところで眺めを楽しんだが、私は、何枚かのはがきを書いて、ナイアガラのポストに投函するのが、時間的に精いっぱいだった。

帰る時間に近づいて、アメリカ滝のほうに虹ができた。たぶん、太陽の角度で変わっているだろう。カナダ滝のほうでは虹は見られなかった。しかし、カナダ滝のほうで、水飛沫がかなり高いところまであがり、その一部がそのまま雲になって上昇していることに気付き、不思議に感じた。

帰途は、直接QEW(Queen Elizabeth Way)に通って、トロントに向かった。QEWは日本でいう高速道路の一つだが、ここではフリーウェイと呼んでいる。2時間弱かかり、7時前にホテルに着いた。

部屋に入らずに、まず、明日行くべきHamiltonまでのバスを探しに行った。 (ちなみに、Hamiltonのことを日本語式でハミルトンと発音して尋ねたら、なかなか分かってくれなかった。)ホテルから1、2分歩いたところにバスターミナルがあり、そこから頻繁にバスが出ているようだ。ひとまず安心して、ホテルに戻って来て、友人が紹介してくれたMcMasterの教師に電話を入れて確認する。彼が言うには、Hamiltonにバスで着いてから、タクシーで大学に行ったほうが無難で、キャンパスのなかにタクシーは入れるという。

夕食は、昨日と近いところで中華の食堂で取った。C$7.5のセットで、税金が入ると1ドル近く加算される。それにチップが加わる。面倒なので、10ドルを払った。こうして、もともとの7.5ドルで考えれば高くはないが、税金とチップを含めるとだいぶ高く感じる。日本よりまだ若干安いかもしれないが、あまり差を感じなくなる。逆に、日本でも、消費税が噂されているように、いずれは10%に引き上げられるということが現実になれば、ちょっと大変になってくるだろう、と考えたりする。

一方、ホテルのメイド、バスのガイド、そして、ウェイトレスへのチップ。一日、何度もチップを払っている。観光者としてはともかく、ここで生活するとなれば、その分もかなりのウェイトを占めてくると思う。カナダの人は日本人よりも倹約という話を聞くが、それでもチップを惜しまないこころに、心の豊 かさを感じる。よく見られる笑顔や、明るい挨拶などでも感じられるように、ここでは、そういう意味での人と人ともコミュニケーションを大事にしているようだ。

Day 10へつづく


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